地球上にはイヌとヒトだけしかいらないと、当時は本気で思っていた私でしたが、ある人から「本気でイヌを理解したいと思うなら、他の動物も学べ」と言われます。イヌを理解したいのに他の動物を学ぶと言う事が当時の私には理解出来ませんでした。何から始めたら良いのか悩む一方で、そんな時間があるならイヌの事に費やしたいと思う私も混在し、時間ばかりが過ぎて行きます。そんな時、ある動物に出会います。
今にして思えば、ここがターニングポイントだったのかもしれません。
カゴの中で息づくボロ布に包まった生物を保護。
私よりも冷静に生き物と向き合う事ができる夫を助っ人に付けて、恐る恐る布をかき分けると「ふぇ〜〜ほ」と一声。
「なにコレ???」見た事もない未知の動物を前に、途方に暮れたあの日が今は懐かしいです。
壁一面に並ぶ本の中から動物名を探ろうとした時、イヌの本しかなかった事に初めて気付きます。
夜が明けるのを待って書店や図書館をハシゴし、手当たり次第に本を手に取りましたが見つけられません。「ナンナノコノドウブツ???」
私の探究心に火が付きました。
そして、その答えは動物園にありました。
《オグロプレーリードッグ》それが探し求めた種名だったのですが、ここから様々な噂や憶測に翻弄される事になります。
「ドッグだからドッグフードを与えないといけない」とか「リスの仲間だからヒマワリの種さえ与えていれば大丈夫」とか。
ネットが充実していなかった時代でもあり、完全アナログ人間の私は
真実を追い求めて、プレーリードッグの故郷であるアメリカに魅せられていきます。
=続=
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