たぶん、お母さんの初乳さえも飲めていないであろうその子に、粉ミルクの味を教えます。
拒絶が起こりにくいように温度と濃度に気をつけて、今回は整腸剤も混ぜました。
先ずは数滴だけ。時間をおいて、再度数滴。
いくら巨大児とは言え、下痢を起こせば状態は一気に変わります。
お腹が空くのを待って、でも空きすぎない程度の時間を計り、いよいよ人工保育の開始です。
この間に、飼育ケースを創作します。
先ずは、転がらずにお腹を下にして留まっていられる体制がキープできるよう、紙オムツで壁や仕切りを作りました。
それでも油断すると直ぐに転がってしまいます。
体温が低下しないように保温もしなくてはなりませんが、横たわった状態に転がる事はあっても、場所の移動が出来る訳ではないので、低温火傷にも気を配らなくてはなりません。
転がった状態が続くと目の周りの毛が押しつぶされ、もがく事で顔周りの毛はボサボサになり、逆立った毛が目に入る事で目の状態も低下。目ヤニで目が開かなくなる事も多くなりました。
角膜は濁りうつろな右目とは裏腹に、輝く明るい瞳の左目。
転がらなければ傷つく事はない右目を守るために、私の創作物は時間と共に変化していきました。
このモルモットに瞳と命名。ひ〜ちゃんと呼ぶ事にしました。
その後については、ひ〜ちゃんのタイトルでお話しさせて頂きますね。
=続=
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